2013年6月9日日曜日

アルミン・アルレルト(7・8巻 台詞)

第27話『エルヴィン・スミス』

「学習能力があるってことだ・・・怖いことに。それも個体差があるだろうけど」

「うん・・・僕もいると思う。多分・・・団長はそう確信している。エレンの存在は巨人が人為的に操作されている可能性を示唆するものだから、壁を壊そうとした巨人は人間であり・・・彼らは壁の内側にいると想定される・・・ならば、真っ先に今やるべきことは、その人間を特定してこれ以上、壁を壊されるのを防ぐことだ。それ以上に・・・彼らを捕まえることができれば、調査兵団の悲願である情報が・・・この世界の真相そのものが手に入ると期待できる」

「それは・・・今回の襲撃で、彼らが壁を完全に壊さなかったからだと思う。彼らはなぜだか攻撃を途中でやめてしまったんだ。ウォール・ローゼを塞ぐ内扉まで破壊しなければ、彼らの目的は達成できないはずなのに・・・中止する理由があったんだ、せっかく壊した壁が塞がれてしまう時もほっといた。恐らく、それどころではなくなったってことじゃないだろうか・・・もし彼らが壁の破壊よりも重視する何かがあの時に起こったのだとしたら、それはエレンが巨人になって暴れ回ったこと以外には考えにくい・・・」

「いや・・・間違ってないよ」
「ジャン、結果を知った後で選択をするのは誰でもできる。後で『こうすべきだった』って言うことは簡単だ、でも・・・・! 選択する前に結果を知ることはできないだろ? あの巨人の正体は誰か? 何人いるのか? 何ができるのか? 何を知ってるのか? 何を知られてるのか? わからないよ! いつだってわからないことだらけだ! でも時間って流れるし、止まったりしてくれない! 結果がわからないのに選択の時間は必ず来る。結果責任って言葉も知ってる、便利で正しい言葉だと思う。どれだけの成果をあげようと・・・兵士を無駄死にさせた結果がなくなるわけじゃない。確かに団長は非情で悪い人かもしれない・・・けど僕は・・・それで、いいと思う。あらゆる展開を想定した結果、仲間の命が危うくなっても選ばなきゃいけない。100人の仲間の命と、壁の中の人類の命を。団長は選んだ。100人の仲間の命を切り捨てることを選んだ」

「大して長くも生きてないけど、確信してることがあるんだ・・・何かを変えることのできる人間がいるとすれば、その人は、きっと・・・大事なものを捨てることができる人だ。化け物をも凌ぐ必要に迫られたのなら、人間性をも捨て去ることができる人のことだ。何も捨てることができない人には、何も変えることはできないだろう」


第31話『微笑み』

「アニ」
「やぁ・・・もう・・・すっかり憲兵団だね」
「荷運び人さ。立体機動装置を雨具で見えないようにしてるんだ、ほら」
「アニ・・・エレンを逃がすことに協力してくれないかな・・・」
「一時的に身を隠すだけさ、王政に真っ向から反発するつもりじゃない。調査兵団の一部による犯行行為って体(てい)だけど、時間を作ってその間に審議会勢力をひっくり返すだけの材料を揃える、必ず!」
「ごめん、言えない・・・」

「アニ! お願いだ、このままじゃエレンは殺される。何にもわかってない連中が自分の保身のためだけに、そうとは知らずに人類自滅の道を進もうとしている。説得力が無いことはわかってる・・・でも・・・それでも・・・もう、大きな賭けをするしか・・・無いんだ。もちろん迷惑が掛からないように努める・・・けど、ウォール・シーナ内の検問を潜り抜けるには、どうしても憲兵団の力が必要なんだ。もう・・・これしか無い」

「良(い)い人か・・・それは・・・その言い方は僕はあまり好きじゃないんだ。だって、それって・・・自分にとって都合の良い人のことをそう呼んでいるだけのような気がするから。すべての人にとって、都合の良い人なんていないと思う。誰かの役に立っても、他の誰かにとっては悪い人になっているかもしれないし・・・だから・・・アニがこの話に乗ってくれなかったら、アニは僕にとって悪い人になるね・・・」

「大丈夫だって・・・! 2人は体型が近いし、目つきが凶悪で似たような悪人面だから」
「立体機動で突破するつもりだったんだ」
「ここの入り組んだ街の地形を利用しなければ替え玉作戦が成功しないと思ったからさ、真っ向から逆らって逃げるより、ある程度従順に振る舞って警戒心を解いてからの方が逃走の時間を稼げるからね」

「あ! あった・・・ここだ!」
「うん・・・ここを通る、昔計画されてた地下都市の廃墟が残っているんだ。これがちゃんと外扉の近くまで続いている」
「うん、地上を歩くより、はるかに安全だ。ん? アニ?」

「アニ・・・何でマルコの立体機動装置を持ってたの? わずかなキズやヘコみだって・・・一緒に整備した思い出だから・・・僕にはわかった」
「・・・じゃあ、生け捕りした2体の巨人はアニが殺したの?」
「・・・今だって、信じられないよ・・・きっと・・・何か・・・見間違いだって、思いたくて・・・そのせいで・・・。・・・。・・・でも、アニだってあの時、僕を殺さなかったから、今・・・こんなことになっているじゃないか・・・」

「話してよアニ!! 僕達はまだ話し合うことができる!!」


第32話『慈悲』

「しまった・・・・・・舌を噛んでいたのか? 一体・・・・・・どうやって傷をつけたんだ!?」
「そんな単純なことに・・・くっそぉ・・・やっぱり・・・僕の嘘は最初から気付かれていたんだ・・・地下深くで待ち伏せしてるのもバレバレだった!! もっとやり方が他に・・・あったはずだ」
「これから・・・とりあえず・・・三班と合流して地上に出て、後は二次作戦の通りに・・・アニと・・・女型の巨人と戦う! エレンは・・・予定通り巨人になって捕獲に協力してもらう・・・いいよね?」

「! 三班だ」
「失敗しました! 二次の作戦に移行して下さい」

「なっ・・・!? 踏み抜いた!?」
「賭けたんだ、エレンが死なないことに賭けて穴を空けた。めちゃくちゃだけど、こうなったら手強い。アニは死に物狂いで、エレンを奪うつもりだ。ど・・・どうしよう、退路を塞がれた・・・あの穴や入口から立体機動で素早く出たとしても・・・その瞬間を狙われる・・・かといって・・・ずっとここにいても、いつ踏み潰されたっておかしくない・・・」

「目的がしっかり無いと巨人になれないんだっけ? もう一度・・・イメージしよう、強く!」


「女型の巨人はエレンの顔を知ってるばかりか、同期でしか知りえないエレンのあだ名『死に急ぎ野郎』に反応を見せた。何より大きいのは、2体の巨人を殺したと思われるのが、アニだからだ・・・あの2体の殺害には高度な技術が必要だから、使い慣れた自分の立体機動装置を使って・・・検査時にはマルコの物を提示して追求を逃れたと思われる」
「わからない・・・僕の見間違いかもしれない・・・」

「そうなったらアニには悪いと思うよ・・・でも・・・だからって、何もしなければエレンが中央のヤツの生贄になるだけだ」

「作戦を考えた。僕とミカサがあの穴と元の入口から同時に出る、そうすればアニはどちらかに対応する。その隙にエレンはアニがいない方から逃げて! 生身で戦闘に加わってはダメだ、女型の巨人は兵士で何とかするから。いくよ!」
「そこにいたって3人共死ぬよ。ミカサ、位置について」


第33話『壁』

まさか・・・早々にエレンを諦めて逃げ出すとは・・・けど今はエレンと一対一だ・・・! アニにとっては、エレンを攫う最後のチャンスのはず

「速い・・・・・・このままじゃ・・・・! 逃げられる・・・!」
「エレン・・・、・・・! ミカサ待って!」

「届いた・・・」


第34話『戦士は踊る』

「エレン・・・多分、今は・・・誰にもわからない・・・」

「は・・・? 巨人・・・・・・!? 何で? 壁の中に?」

「・・・うん、少なくとも100年間ずっと立ちっぱなしだったから・・・そろそろ散歩でもし出すと思うな・・・一斉に」
「あの壁ってさ・・・石の繋ぎ目とか何かが剥がれた跡とかが無かったから、どうやって造ったのかわかんなかったんだけど、巨人の硬化の能力で造ったんじゃないかな・・・・・・アニがああなったように硬化の汎用性は高い。そして・・・僕達はずっと、巨人によって巨人から守られていた」

「は・・・はい」

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